《ライブストリーム》ハワイが誇る和太鼓マスター・ケニー遠藤 和太鼓コンサートへのお誘い

JTB Hawaii, Inc.
2021/05/04
thumbnail_20201011_180605
written by Yuna Miyagi Choy

アロハ!デジタルソリューション課のYunaです。

本日はハワイ・アメリカで和太鼓の第一人者として名を轟かせているケニー遠藤氏と、来る5月22日(日本時間は23日)開催のライブストリームの和太鼓コンサートについてご紹介したいと思います。

私とケニー遠藤氏との出会いは、JTBが運営をサポートしているホノルルフェスティバルでした。第20回の記念すべきプレスカンファレンスに、ハワイ州やホノルル市の代表をお招きしての公式なイベントでのエンターテイナーを決定しなければいけませんでした。

先輩から「重要なイベントのエンターテイメントを飾るなら、ケニー氏に頼んでみては」というアドバイスをいただいて、ケニー氏にコンタクト。世界に名を轟かせる大御所から、二つ返事で快諾をいただけたときは小躍りするほど嬉しかったです。

ケニー遠藤氏のご活躍は、ホームページのプロフィールを見ていただくと良くわかります


Kenny Endo:太鼓センター・オブ・ザ・パシフィック(太平洋太鼓センター)アーティスティック・ディレクター、ケニー遠藤太鼓アンサンブルのリーダー, 和太鼓奏者ソロイスト

カリフォルニア州ロサンゼルス市出身。幼い頃から西洋ドラムを習い、ジャズ、ロック、ポップスなどで活躍してきた。UCLA(カリフォルニア州立大 学ロサンゼルス校)で民族音楽を専攻し、在学中に日本のリズムに魅了され、和太鼓に日系二世としてのルーツを見い出し、様々なジャンルの音楽家と共演、世 界各国で演奏活動を行う。1980年には10年間を越える日本での邦楽囃子、祭り囃子と組太鼓の修行を終え、外国人としては初の邦楽囃子の名取となった。

様々なジャンルの経験を生かした作曲は国境を超え、世界中の観客に認められている。また、ハワイ州より文化、芸術へ寄与した者へ贈られる栄誉賞を始め数々の賞を授与されている。


実際に当日お会いした時、お人柄、静寂さ、柔らかで、しなやかな立ち居振る舞いに、大御所の持つオーラを感じたのが印象的でした。しかし、演奏がはじまるやいなや、割れんばかりの太鼓の音色と、ピリっとした張り詰めた空気感、その絶妙なコントラストに圧倒されました。

会場を訪れていた欧米のお客様からのスタンディングオベーション、ホテルのバルコニーから音色を聞きつけて観賞しているお客様からの熱い喝采に包まれ、フェスティバルを華々しくキックオフできたことはいうまでもありません。

しかし、この時私は、ケニー遠藤氏がホノルルフェスティバル創立以来からの貢献者であり、フェスティバルとは切っても切れない間柄である事などは、知る由もありませんでした。

あれから6年の歳月が経った、先日の3月の事です。皆様はもうご覧になられたかもしれませんが、ハワイの地元テレビ局で放映された、ホノルルフェスティバル初の特別1時間番組”Pacific Harmony Through Cultural Exchange”の編集段階で、ケニー氏が第1回ホノルルフェスティバルから、日本との交流に積極的に参加していただいた様子を知ることになるのです。

第1回ホノルルフェスティバル(1995年)での演奏の様子

番組の冒頭を飾るオープニングもケニー遠藤氏とそのチームの「Spirit of Rice スピリット・オブ・ライス」でした。実はこの曲、25年以上前に、ケニー氏自身により、ホノルルフェスティバルのために、書き下ろされたものだったのです。

まだご覧になっていない方は、どうぞ、こちらの動画を再生してみてください。太鼓と笛の音に心が震えることでしょう。この演奏の中に取り込まれた日本、そして日本人の心の在り方、たとえば、謙虚さ、慎み、勤勉さ、熱心さなど、込められたメッセージの深さに気づき、心打たれ、自然に涙が溢れ流れ落ちました。

そして私は、また気づきました。あのホノルルフェスティバルのロゴに刻まれている稲穂の事を。これまでは、もう25年経っているのだから、そろそろ現代的にイメージチェンジで、ロゴも変えませんか~?と常日頃思っておったところですが、ケニー遠藤氏の太鼓の音色を聞いた今では、私たち日本人が愛してやまない、そして食の中心である「米」、そして忘れてはいけない、「米」を作ることが出来、不自由なく「米」を食することのできる戦争のない、秩序ある平和な世界。それがホノルルフェスティバルのロゴに表されていると、知ったのです。

もしかしたら、私ひとりの大袈裟な妄想にすぎないかもしれません。第1回から事務局を担当されているホノルルフェスティバル財団の渡辺達夫さんに聞けばわかるかもしれない事ですが、達夫さんをはじめ、創設の際のミッションを掲げた皆様が、大事に温めてきたものを、一緒に受け取った瞬間でもありました。

あわせて、ケニー遠藤氏ホームページで見つけたこの宣言が、私の耳に届いた太鼓の音色に込められていたことを確信づけてくれました。


「平和は、ただの理想主義的な概念ではなく実現することのできる現実であることを期待して、異なる人種や文化をひとつに結びつける音楽を創ることを私は目指したい。」ケニー遠藤


5月のコンサートは、無料のライブストリームです。お出かけしなくても安心してお家にいながら、家族全員でお楽しみいただけますので、是非この機会にご参加ください。また無料ですが、皆様の寄付により実施が可能となっていますので、ご寄付のご協力をお願い致します。

<<お申込みはこちらから>>

“雨 Ame – Tears of the Earth, ” バーチャル・ライブストリーム・コンサート

https://hawaiitheatre.secure.force.com/ticket/#/instances/a0F1J00002133hUUAQ

下記は2015年ホノルルフェスティバルのプレスカンファレンスの際に、初めてケニー氏にお会いした時の写真です。すでに6年が経ちますね。私自身は、2007年の入社以来、もう14年もホノルルフェスティバルに関わらせていただき、ハワイの色々な事を学ばせてもらっていますが、まだまだ知らない事もいっぱいあり、奥が深く、発見のたびに、感動と喜びがあります。

達夫さんから受け取ったバトンを後輩に引き継ぐ役目をおおせつかっていると勝手に自負してこれからも頑張ります。

気さくに記念撮影にも応じてくださるケニー遠藤氏

“雨 Ame – Tears of the Earth, ” バーチャル・ライブストリーム・コンサート

https://hawaiitheatre.secure.force.com/ticket/#/instances/a0F1J00002133hUUAQ

ケニー遠藤氏のホームページ

https://www.kennyendo.com/

ホノルルフェスティバル

https://www.honolulufestival.com/ja/